新しいiPhoneを買ったけれど、「データ移行が難しそうで箱を開けられない…」と悩んでいませんか? 実は、今のiPhoneは「隣に置くだけ」でデータが移せるようになっています。
この記事では、難しいIT用語を使わずに、誰でも失敗なくデータを移せる手順を解説します。
まず最初に:あなたの「引き継ぎパターン」を確認しよう
古いiPhoneの状態によって、やり方が少しだけ変わります。まずはここをチェック!
チェックポイント:古いiPhoneの「iOSバージョン」は?
「設定」アプリ > 「一般」 > 「情報」 > 「システムバージョン」を見てください。
- iOS 12.4 以降(ここ3〜4年の間にアップデートしていれば大体これです)
- 👉 「クイックスタート」という方法が使えます。一番カンタンな方法です。
- iOS 12.4 より前(iPhone 5や6で、ずっと更新していないなど)
- 👉 パソコン(iTunes/Finder)か、iCloudを使ったバックアップ復元が必要です。
ここでは、ほとんどの人が当てはまる「クイックスタート(隣に置くだけ)」の手順を中心に解説します。
移行作業を始める前の「3つの落とし穴」
iPhone同士のデータ移行でも、「これだけは手動でやらないと消える」ものがあります。 移行作業を始める前に、必ず以下の3つを確認してください。
LINEの「トーク履歴」と「引き継ぎ準備」
LINEの会話履歴は、自動では全部移らないことがあります。
- やること:
- LINEの設定 > 「トークのバックアップ」 > 「今すぐバックアップ」を押す。
- LINEの設定 > 「アカウント」で、電話番号、メールアドレス、パスワードが登録されているか確認する。
- 念のため「アカウント引き継ぎ設定」をオンにしておくと安心です。
Suica / PASMO(交通系ICカード)
これだけは絶対に「削除」しないと移動できません!
- やること:
- 古いiPhoneの「ウォレット」アプリを開く。
- Suicaを選んで、右上のメニューから「カードを削除」を選ぶ。
- ※「削除」しても残高はサーバー(JR東日本など)に預けられるだけなので、消えません。安心してください。
銀行アプリ・ワンタイムパスワード
銀行アプリやGoogle Authenticatorなどの「認証アプリ」は、新しい端末で再設定が必要です。
- やること:
- 古いiPhoneがまだ手元にあるうちに、各アプリの「機種変更の手続き」を確認しておく。特にワンタイムパスワードを使っている人は要注意です。
その他
上記3つのアプリ以外にも、もしかしたらiPhoneの機種変更前にデータ移行などの手続きが必要な場合もあります。ここで全部ご説明するのは無理なのですが、重要と考えているアプリについては、事前に確認してから機種変更を実施してください。
その他、AppleIDのユーザー名とパスワード、各種サービスのログイン情報など、さまざまなログイン情報が必要になることがあります。忘れずに覚えていますか?
いざ本番!「クイックスタート」の手順
パソコンもケーブルも不要です。Wi-Fiがある場所で、充電しながら行いましょう。
手順①:新旧のiPhoneを横に並べる
- 新しいiPhoneの電源を入れます。
- 「こんにちは」の画面が出たら、古いiPhoneの横に置きます。
- 古いiPhoneの画面に「新しいiPhoneを設定」という表示が出ます。「続ける」をタップしてください。
手順②:青いモヤモヤを読み取る
- 新しいiPhoneの画面に、青い粒子のようなモヤモヤしたアニメーションが表示されます。
- 古いiPhoneのカメラが起動するので、そのモヤモヤをカメラで映します(QRコードを読み取る感じです)。
- これで2台が繋がり、転送が始まります。
手順③:転送が終わるのを待つ
- 画面の案内に従って、新しいiPhoneでパスコード(古いiPhoneと同じもの)を入力したり、Face ID(顔認証)の設定をします。
- 「データを転送」を選びます。
- 転送中は両方のiPhoneを使えません。写真の量によっては1時間以上かかることもあるので、気長に待ちましょう。
移行が終わったらやること(仕上げ)
「転送が完了しました」と出ても、まだ終わりではありません!
1. アプリのダウンロード完了を待つ
ホーム画面に移ると、アプリが暗い色で表示され「待機中」になっているはずです。これはApp Storeからアプリ本体をダウンロードしている最中です。Wi-Fiに繋いだまま、全てのアイコンが明るくなるまで待ちましょう。
2. Suicaを「戻す」
- 新しいiPhoneで「ウォレット」アプリを開きます。
- 「+(追加)」ボタン > 「以前ご利用のカード」を選びます。
- 預けておいたSuicaが表示されるので、選んで復活させます。
3. LINEの引き継ぎ仕上げ
- 新しいiPhoneでLINEを開き、「ログイン」します。
- 電話番号認証などを済ませると、「トーク履歴を復元」の画面が出ます。「バックアップから復元」または「かんたん引き継ぎQRコード」を使って復元します。
- ※ここで「アカウントを引き継ぐ」を選ばないと、新しいアカウントが作られてしまうので注意!
4. SIMカードの入れ替え(またはeSIMの設定)
- 物理SIMカードの場合: 古いiPhoneから小さなカードを抜き取り、新しいiPhoneに差し替えます。
- eSIM(カードがない)の場合: 画面の案内に従って「転送」を選ぶか、携帯ショップのマイページ(My docomoなど)で「eSIM再発行」の手続きをして、表示されたQRコードを読み込みます。
よくあるトラブルと解決策
Q. 「ソフトウェアアップデートが必要です」と出て進まない!
A. これが一番多いトラブルです。 新しいiPhoneよりも、古いiPhoneのiOSバージョンの方が「新しい」場合に起こります(例:古い方が最新のiOS 18.2で、買ったばかりの新しい方がiOS 18.0など)。
解決策:
- 新しいiPhoneを一旦「データ転送しない(何もしない)」で初期設定を終わらせて、ホーム画面まで進みます。
- 「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」で、新しいiPhoneを最新のOSにアップデートします。
- アップデートが終わったら、「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」します。
- もう一度「こんにちは」の画面に戻るので、最初からクイックスタートをやり直してください。
Q. アプリのログインが切れている
A. セキュリティが高いアプリは仕様です。 銀行、PayPay、SNSなどは、再度ログインが必要です。パスワードを忘れてしまった場合は、各アプリの「パスワードを忘れた場合」から再設定しましょう。
まとめ:意外と簡単です!
- Suicaは削除(サーバー退避)しておく。
- LINEはバックアップしておく。
- 新旧iPhoneを横に並べる。
- OSのバージョンエラーが出たら、「アプデして初期化」の裏技を使う。
この4点さえ押さえておけば、専門的な知識がなくても大丈夫です。新しいiPhone生活を楽しんでください!
